ASHIYAGARO kyoto
芦屋画廊 kyoto は現代アートを中心に、国内外を問わず、Identity,Originality,Responsibilityを持った力有る作家を紹介。
芸術在る居住空間を提供すべく、洗練された作品を提供しています。
Identity - 自分が何者であるかを知っている事
Originality - 誰の真似でもない、自分自身の創造である事
Responsibility - 自分自身に対し、又自分の生み出した作品に対し責任を持っている事
芦屋画廊 は常に誠心誠意で芸術家と鑑賞する人々との間を取り持ち、芸術の世界に取り組んでいます。
湯川隆 作品展
EXHIBITION OF TAKASHI YUKAWA 2024
4 月 5 日 (金) - 29 日 (金) 11:00〜18:00
休廊: 水曜日、木曜日
桜咲く春の京都で精神性の高い美しいフォルムの彫刻をご堪能ください。
湯川 隆 作品紹介
湯川 隆 はイタリアの彫刻に適した大理石の産地に在りミケランジェロとも歴史的に関係の深い有名なイタリアカラッラ国立美術学校で、PhidiasやPraxitèleが代表する伝統的な大理石のギリシャ彫刻の文脈を学び、その技法を受継ぎながら、仏像の多くをを木彫で具現化する日本ならではの木彫に、テラコッタでの表現を加えたハイブリッドな作品を生み出します。
「木」は古代エジプトやペルシャ人が木に触れる事で神の御加護が得られると考え、現代のフランスでも ― touche du bois― 「木に触る」と言えば、「願い事が叶う様に」、又は「悪に陥らないよう」にと言った意味になります。
フランスは又、Liberté Égalité Fraternité「自由・平等・友愛」を国是とするカトリックの国でもあります。2020年の東京オリンピック記念館の玄関口に置かれたクーベルタン男爵の銅像を湯川隆が手掛けたのは、彼の作品のこの様な一面が評価された結果に違いありません。
湯川隆の、人の現実的な生を木に置き換え、美しい木目と木肌から生まれる大地の無抵抗な美を創造する作品は、ある種の宗教的な感覚を鑑賞者に与えます。彼が学んだギリシャ彫刻はギリシャ神話や聖書を題材にした「裸体」の肉体美と優しげな視線を感じさせる「瞼」に特徴が在り、人の絶対的な美を象徴していて、現代では人間の肉体美に関するプロパガンダとまで言われています。
これとは対照的に、湯川隆の作品は体に纏う布が生み出す体のシルエットと真っすぐな眼差しが東洋的な空間の奥行と余韻を感じさせる、「無」の中の作品で在るのが、人の美しさの多様性を象徴していて、現代の構造主義的な世界でrhizomeな美の在り方の一端を捉えています。
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